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#twnovel@SIREN

良崎(@kanfrog)のツイッター小説などまとめブログです。

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No.121 除夜の鐘(幽か)

「この鐘は」「大晦日のしきたりで」人の煩悩の数だけ鳴らすのだ、と目の前の人外に教えてやる。「ヒトは欲まみれですから」「お主もか?」「どうでしょう」少女の形をしたあやかしは曖昧に笑う。人と妖との垣根を超えたいというのは、僕の身勝手な欲か、あるいはあなたも――?

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No.117 バレンタインネタ

「山にはチョコなどないからの、これで」人外の彼女が差し出したのは黄色い花。一番に咲く場所を知っておってな、と自慢げに言う。「福寿草の花言葉、知りませんよね」「知るわけなかろう」「永遠の幸せ、です」「いや儂はそういうつもりで」「違うんですか」「違わぬ」

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No.110

「儂は獣じゃ。人のことは知らぬ。だから訊く」彼女は珊瑚色の頬で言う。「お主と同じ物を見聞きしたい。触れ合って一緒に過ごしたい。これを人は何と呼ぶ?」「友情では」「違う、気がする」「僕も、分かりません。せめて、お望み通りに」僕は敢えて名付けず、ただ彼女の手を取る。

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No.63 エイプリルフール

嘉章「おはよう(エイプリルフールか)」聖「あ、おはよう(まる聞こえだよ)」嘉章「朝飯早く食え。今日はステーキだ(……なーんつって)」聖「ありがと。豪勢だね(下手な嘘だな)」

聖「ヨシ兄! ほんとに朝から肉じゃないか!」嘉章「聞き耳を騙すには本当のことを言えばいいわけだ」

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No.62 間違ったバレンタインデー

「で、友チョコというのはいつ貰えるのだ?」(僕があげるの……? しかも友……友なの……?)

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No.61 うるう日

「閏日? ……ふうん。ヒトの世界では一日多いのじゃな」「なんか得した気分になりませんか?」「四年に一日くらいどうということもないわ」「今年は一日も長く一緒にいられるんですよ!」「……あ、ああ。そうじゃのう(それはちょっと嬉しいかもしれん)」「そうです!(顔に出てます、澪さま)」

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No.58 澪へのお題『かたくなに閉じた目』 イメージカラー:薄紫

「隣に座っていいですか?」茂みをかき分けて顔を出したのは、会って間もない人間。澪を再び明るい世界に導いてくれた恩人だ。彼に名を呼ばれたとたん、薄紫の霞は消え、光が差した。見ることをやめた自分が馬鹿だったのだ、と澪は自嘲する。ただ、かたくなに閉じていた瞳を開いてみれば良かったのだ。

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No.57 聖へのお題『隣に座っていいですか』 イメージカラー:純白

何と声を掛けようか、聖は迷っていた。草陰から垣間見えるのは白い着物を纏った少女。ひとりぼっちで膝を抱えている。彼女は山の神――しかし、聖にすがり付いてきた細い腕は人間のそれと何ら変わりなかった。ならば友人にするように、気軽に尋ねてみようか。「澪さま。……隣に座っていいですか?」

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No.52

「儂はお主の十倍は生きておる。大人じゃな」少女に化けた妖が偉そうに胸を張った。あどけない表情はどう見ても年下。「好きな食べ物は何ですか」「お饅頭じゃ」「好きな飲み物は」「熱くない茶かの」「趣味は」「お昼寝」「……オトナ?」「馬鹿にするな!」

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No.47

「今年の目標はお主と共に過ごすことじゃ」「随分はっきりと」「心が読めるお主に隠しても無駄よ。山の神らしからぬと笑わば笑え(言わねば良かった、恥ずかしい)」「嬉しい」「ふん(笑われなかったぞ)」「可愛いですね」「!(ど、どうしたらよいのじゃ…)」

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