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#twnovel@SIREN

良崎(@kanfrog)のツイッター小説などまとめブログです。

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No.83 非日常への扉

「俺ぁ獣だ」彼は苦笑いで言った。上げた口角の端から鋭い歯が覗く。「おめぇに近付きたくて人の成りを真似てさ。浅ましいよなぁ」「知ってたよ」三角の耳がぴんと立つ。「私はあなたが何者だって構わない」かき抱かれて爪が背に食い込む。その痛みが日常には戻れないと告げていた。

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No.80 ツイノベデー「炬燵」

炬燵からにょきにょきと二本の尾。「友達と一緒かい」にゃごにゃごと不機嫌そうにタマが顔を出した。「なに怒ってんだ?」炬燵から抜け出た奴は、二又の尾をわざとらしく振っている。そういや猫又になったんだっけ、と俺は苦笑い。「悪かったよ、猫又様」タマは誇らしげに、にゃん!

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No.78 ツイノベデー「リトライ」

「しばらく姿が見えねえと思ったら、随分と立派になりやがって」二又の尾を振り振り、元・タマがにゃあと言った。「化けもんになっても、俺んとこで暮らしたいってのかい?」にゃにゃ。「じゃあ、仕切り直しだ」にゃ?「初めまして、猫又のタマ。また、末永くよろしくな」にゃん!

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No.77 ツイノベデー「猫」

愛猫の尻尾がいつの間にか二又になっていた。これが猫又というものか。ウチのやつも随分立派になったもんだと感慨深く、普段よりサービスして撫でてやる。ごろごろと鳴る喉はいつも通り。ゆるゆると機嫌良く振られた尻尾はいつもの二倍嬉しそう。物の怪になってもこいつはウチの猫。

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No.73 ツイノベデー「ぐるぐる」

むせるような濃い煙の中、僕は目を覚ました。彼女は振り返り、「起きたの」と一言。「随分煙たいな。蚊取り線香かい?」「張り切って焚きすぎちゃったみたい」彼女は赤い舌をぺろり。「ほんとだよ。薫製にされるかと思った」「……何故わかった」煙の向こうで瞳と牙がぎらりと光る。

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No.64

雪女は拗ねていた。街の上空まできて、先日の大雪の日を思い出したから。せっかく積もらせてあげたのに、意中の彼は女の子と仲良く雪遊び。元は自分のせいだから文句も言えずに飛び去ったのだ。「も、もう雪なんか降らせてやんないんだからねっ!」雪女は頬を膨らませて帰っていく。

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No.54

これだけ降ったら、あの人も私に気付くはず。しかし街は大混乱になり、人々は空を呪った。雪女は自分の愚かさに落ち込んだ。彼も怒っているだろうか。恐る恐る見れば、嬉々として雪遊びをする彼がいた――彼女と仲睦まじく。雪女は泣き笑いで山へと帰る。街は再び吹雪に見舞われた。

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No.51

彼女は自分が雪女だと言い張る。正体を知られたからには、彼女が溶けるか僕が凍るか、二つに一つしかないのだと。「それなら私が消えましょう」「君に氷漬けにされるなら、僕は本望だよ」顔を見合わせて泣き笑い、僕らは旅立った。あやかしの掟も人間の掟も届かないところを探して。

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No.40

ホワイトクリスマス、やさぐれていた俺の頬を吹雪が打つ。「そんなに絶望してるなら凍らせてあげる」突然現れた女の子は、そう言って息を吐いた。辺りが凍りつく。「まだ死ねない。君みたいな可愛い子と一緒になれたら思い残すことはないね」「わかったわ」それが嫁との馴れ初め。

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No.38

「理科室の人体模型はいいやつだし、音楽室のピアノはリクエストに応えてくれるし、トイレの花子さんは可愛いし、踊り場の鏡の中は面白いし、日替わりの階段の数を当てるのは楽しいし、体育館の幽霊はバスケ教えてくれるし。何が不思議なんだか」「七不思議の七つ目はお前だよ」

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