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#twnovel@SIREN

良崎(@kanfrog)のツイッター小説などまとめブログです。

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No.37

ため息は山を焦がし、身体を丸めれば地が揺れる。誰も傷つけたくなくて山奥に逃げてきたのに、竜は泣いていた。 勇者は泣いていた。強すぎる彼を皆は化け物と呼び、勇者は人から逃げるように山奥へと分け入った。 一頭と一人はそっと寄り添う。涙はもうない。

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No.28

自分の中に流れる半分ずつの血を呪っても、父と母が出会わなければと考えても虚しかった。「人でもあやかしでもないんだ」思いあまってそう告白したら、君は「いいとこどりだね」と目を輝かせた。僕の世界はたちまち色付き、君の周りからどこまでも拡がる。二倍の幸せを伴いながら。

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No.27

「こりゃあ別嬪さんだ」ええ、そうでしょうとも。「とても狐にゃ見えねえ」これであなたに釣り合いますか? 「ただし、前だけだ」ああ、尻尾! 尻尾が! 「そう落ち込むな」これが落ち込まずにいられましょうか。「妖だって獣だって、俺は構わねえよ」はためく尻尾に彼は笑う。

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No.16

雑煮を食べ食べ、彼女が蘊蓄を披露する。「餅には年神様の魂が宿るの。餅を通して力を貰ってるのね」「いるわけないだろ、神様なんて」「娘には力をやろう。野郎にゃやらん」「今、何か聞こえたよね?」「いや、空耳だろ?」俺は新年早々風邪をこじらせた。彼女は元気そのものだ。

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No.15

空は鉛色、街は真っ白。赤い鳥居に惹かれ、私は小さなお社で初詣。『もう帰るのかい』声はすれども姿は見えず、首を傾げながら向き直ると、狐面の青年がいた。「折角、神籤を大吉にしてやったのに」面の下で彼が笑う。会釈でやり過ごした私の背を、声が追いかける。「また来いよ!」

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